forest gardenの覚書

in the forest garden:映画/芳香/文体/猫/天使・・・魔法香水、作ります。

庭園美術館のカフェでピクニック気分

私のIDはforestgarden、ブログ名は「forest gardenの覚書」だからして、森/庭に対する志向性が高いことは容易に推し測れようものだけれど、近場で森と庭を同時に満喫したい時、私はよく散歩に出かけるのでした。

目指すお気に入りは、白金にある「東京都庭園美術館」。

自然教育園」も隣接しているから、もし時間と元気があれば、森は自然教育園で、庭は庭園美術館でそれぞれ楽しみ、美術も鑑賞できる…という贅沢な1日が過ごせます。

それは出かける元気があればの話だけど、たとえ不元気で自宅に籠っていたとしても、旅することは可能です。我が家にはノルウェージャンフォレストキャットノルウェイの森の猫)がいるし、ベランダは永遠の庭なのだから。

 

そんな先週の日曜日、久しぶりに出かける元気が湧いたので、庭園美術館まで散歩することにしたのでした。

ちょうど「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」という展覧会をやっていました。

www.teien-art-museum.ne.jp

この日の展覧会は予約なしでも入れたけれど、事前予約した方が確実。

※庭園だけだと一般200円で入場可(ただ、何度見ても素晴らしい建物なのでぜひ展覧会を)。

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1910年代から30年代は、西欧を中心に日本を含む世界各地で様々なモダンの形が現れた時代。

機能主義に基づく「モダニズム」は、今も当時の中心的な動向とみなされているものの、一方で、大衆消費社会が進展したこの時代は、常に新しくあるために装飾することに価値が置かれた、儚き「モダニティ」の時代でもありました。

……この対立的に捉えられることの多い2つの「モダン」は、さらにいくつものモダンの形を内に含み、複雑に関係しながら濃密な時代を作り上げていたのです。

2014年に勃発した人類史上初の世界大戦が象徴するように、世界が一気に同期し、急速に変化したこの時代で、当時の作家たちは、国やジャンルを超えて共有・同期し合い、絵画、彫刻、家具、食器、ファッション……さらには建築や都市まで、ライフスタイル全般に及ぶモダンの形を探求していました。

ウィーン工房やバウハウス、そして日本の活動まで広く紹介されている展覧会。

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写真撮影が不可だったので、休憩場所のバルコニーから庭を見渡しました。

 

東京都庭園美術館」は、1933年(昭和8年)に建てられたアール・デコ様式の旧朝香宮邸とその空間をいかした展覧会、緑豊かな庭園を楽しめる貴重な美術館(重要文化財指定)。

※美術館の休館日は月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始。

 

新館まで続く展示を観終えると、お土産品を物色してからカフェでくつろぎました。

この日はとてもお天気が良くて、テラス席でサンドイッチ弁当を注文したら(入店からオーダーまで今や全てスマホで完結するのですね)、まさにピクニック気分を満喫できました。

可愛いサイズ感で、ちょっと小腹が空いたおやつタイムにもおすすめ。

 

カフェの後、ガーデンマップを手に庭を散策しました。

何て贅沢な美術館なのでしょう。

 

またそのうちお散歩に繰り出そうと思っています。