10/28(土)、東京国際映画祭2023にて、ヨルゴス・ランティモスの最新作『哀れなるものたち』を鑑賞@ヒューリックホール東京。
で、その後、関西へ用事で移動して、さっき帰って来て、今は10/30(月)から31(火)に移り変わる寸前。
たぶん書いてるうちに31日になるんだろうな。時が経つのは本当に早い。
監督 | ヨルゴス・ランティモス
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橋から身を投げた身重の若い女性を助けた天才外科医ゴッドウィン・バクスターは、彼女に胎児の脳を移植して蘇生させる。体は大人の女性、脳は乳児というアンバランスな状態からベラは日毎成長し、やがて「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられ、放蕩者の弁護士ダンカンとヨーロッパ横断の旅に出る…
主人公ベラを演じるエマ・ストーンの体を張った演技は、元々あまり好きなタイプではなかったけれど(実はそういう女優は数多いる)、圧倒的だ。
天才外科医ゴッドを演じるウィレム・デフォーは、もはや鬼瓦を超越してフランケンシュタインのようなツギハギ顔で異端の熱演(^^;)
「放蕩者の弁護士」というトンデモな設定のダンカン役マーク・ラファロは、いつもの素敵な正義漢ではなく、あまりにも情けなくお馬鹿な役をプロゆえに見事に演じ切っていて、複雑な気分^^;
(役者ってつくづく偉いなあ…)
フランケンシュタイン博士に密造された、ピュアで天真爛漫なベラが成長していく冒険譚。それを禍々しく絢爛なゴシックロマンで彩りながら、ユーモアの楽園に誘う。
言葉では言い尽くせない贅沢な冒険をスクリーンで堪能する142分。
大資本の映画もいいけど、またアングラな感じの作品も観てみたいなあ。でも、これだけやりたい放題というのも素晴らしい(かなり露出度高し)。
Bon Voyage★