東京国際映画祭2023も11/1(水)に終わり、ほんの少し前のことなのに、もう遠い昔のような気がする。
今朝も11/19から始まるFILMEXのチケット売り出し日で、気分はもう次のステージだ。
そんな今日の午後、様々な選択肢の中から、監督ゴダール×主演ブリジット・バルドー&ミシェル・ピコリの『軽蔑』を観ていた。
そんな素敵な体験について書く前に、TIFF後半戦を簡単な覚書で整理してみたい。
会期の前半戦で『PERFECT DAYS』、『Somebody Comes into the Light』、『ミュージック』、『メニュー・プレジール〜レ・トロワグロ』、『KIDNAPPED』、『哀れなるものたち』と観て来て、後半戦では『湖の紛れもなき事実』、『耳をかたむけて』、『アートカレッジ 1994』、『TOTEM』…というわけで、TIFF2023は計10本だった。
ヤングシネフィルには負けるけれど、私的には例年よりもよく観た方だと思う。
ラヴ・ディアス『湖の紛れもなき事実』
ラヴ・ディアスの映画は他の誰とも強度が違う。
ドゥテルテ政権の圧政の中、未解決事件を追う警部補がだんだん「ミイラ取りがミイラになる」になっていく。まるでツインピークスみたいだ。不穏な終盤に戦慄する。
リュウ・ジャイン『耳をかたむけて』
弔文を書くことを仕事にしている青年の葛藤が描かれている。
舞台が中国であることや仕事の設定などは違えど、これは『東京公園』だなあと思いながら観ていた。
リウ・ジェン『アートカレッジ1994』
中国のアニメ作品。1990年代初頭の中国の芸術学院の男女たちが、作品を制作したり、議論を交わしたり、恋に悩んだりしながら、時の流れと共に移り変わっていく。
絵のタッチや音楽のセンスが素敵。
リラ・アヴィレス『 Totem』
7歳の少女ソルは、祖父の家で父親のためのパーティーの準備を手伝う。やがて彼女はその日がかけがえのない日になることを知る…
メキシコ特有のスピリチュアルな雰囲気と、ホームビデオのような温もりがある作品。
Q&Aでエモーショナルになっている観客がチラホラいたのが印象的だった。
…以上、走り書きの覚書にて候。
Bon Voyage★