forest gardenの覚書

in the forest garden:映画/芳香/文体/猫/天使・・・魔法香水、作ります。

『メニュー・プレジール〜レ・トロワグロ』@東京国際映画祭

昨日も今日も東京国際映画祭

なかなかブログが追いつかないけど、昨日観たフレデリック・ワイズマンの最新作『メニュー・プレジール〜レ・トロワグロ』について。

2023.tiff-jp.net

作品解説

巨匠ワイズマン監督が、世界の食通が夢見るレストラン〈トロワグロ〉を描くドキュメンタリー。美食の国フランス、親子3代に渡り55年間ミシュランの三つ星を持ち続ける、その驚異の秘密に迫る。
作品情報
監督 フレデリック・ワイズマン

 

   

 

 

最近は、3時間超の映画は観ないようにしていたのだけど、本作は4時間。しかも休憩なし。

ただ、お気に入りの2階席でくつろぎながらの鑑賞ということと、凄腕のシェフが料理の素材やレシピ、調理法から哲学まで微に入り細に入りこだわる様が興味深く、あっという間の4時間だった。

私が普段作る料理はシンプルなものばかりだけど、それでも自分なりにこだわったりするので、シェフの熱意にシンパシーを感じるのだ。

しかも、親子3代に渡って55年間ミシュランの三つ星を維持する驚異の〈トロワグロ〉が2017年に移転したのは、自然豊かな田舎。

それでも美食家たちが通い続けるというのが凄い。

現在は息子に店を任せた3代目のミッシェルが「料理とは、完成したとしても、決して終わらない」と語っているのが印象的だ。再発見があったり、感覚が生き続けたり…

日本料理に影響を受けた彼が、紫蘇や醤油など日本の食材を使いこなしている姿も見られる。

考えてみたら、料理という五感すべてを刺激するテーマは、ワイズマンの手法にフィットしていると思う。

(最近、料理をテーマにした映画自体、とても多く見受けられるのだけれど)

 

今日は、ヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS』の撮影中に生まれたという、田中泯が踊る9分の作品を観たのだけれど、今日はこの辺にて。

明日はマルコ・ベロッキオ、明後日はヨルゴス・ランティモスを観る予定。

 

Bon Voyage★