昨日も今日も東京国際映画祭。
なかなかブログが追いつかないけど、昨日観たフレデリック・ワイズマンの最新作『メニュー・プレジール〜レ・トロワグロ』について。
作品解説
監督 | フレデリック・ワイズマン
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最近は、3時間超の映画は観ないようにしていたのだけど、本作は4時間。しかも休憩なし。
ただ、お気に入りの2階席でくつろぎながらの鑑賞ということと、凄腕のシェフが料理の素材やレシピ、調理法から哲学まで微に入り細に入りこだわる様が興味深く、あっという間の4時間だった。
私が普段作る料理はシンプルなものばかりだけど、それでも自分なりにこだわったりするので、シェフの熱意にシンパシーを感じるのだ。
しかも、親子3代に渡って55年間ミシュランの三つ星を維持する驚異の〈トロワグロ〉が2017年に移転したのは、自然豊かな田舎。
それでも美食家たちが通い続けるというのが凄い。
現在は息子に店を任せた3代目のミッシェルが「料理とは、完成したとしても、決して終わらない」と語っているのが印象的だ。再発見があったり、感覚が生き続けたり…
日本料理に影響を受けた彼が、紫蘇や醤油など日本の食材を使いこなしている姿も見られる。
考えてみたら、料理という五感すべてを刺激するテーマは、ワイズマンの手法にフィットしていると思う。
(最近、料理をテーマにした映画自体、とても多く見受けられるのだけれど)
今日は、ヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS』の撮影中に生まれたという、田中泯が踊る9分の作品を観たのだけれど、今日はこの辺にて。
明日はマルコ・ベロッキオ、明後日はヨルゴス・ランティモスを観る予定。
Bon Voyage★